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JRA販売の飼料から禁止薬物検出、152頭出走取り消しで、競馬ファンに大激震

JRAは、14日~16日の間で、函館、東京、阪神にて出走予定だった
152頭の出走取り消しが決定されました。

競走馬が食べた飼料から、「テオブロミン」が検出され、
規制薬物によって、レースの結果が左右されてしまうことから、
JRAは、テオブロミンが検出された競走馬、
152頭の出走取り消しを決定しました。

これにより、競馬関係者、競馬ファンに、激震が走っています。

なぜ禁止薬物が競走馬152頭から検出されたのか?

競走馬に与えられる餌をカイバ(飼い葉)といいます。
これは、厩舎ごとに、与えられる餌の割合を変えており、
通称フィードマンと呼ばれる、飼料調合者がいます。

このフィードマンが、競走馬用の餌のメニューを考えます。
干し草やとうもろこしなどを混ぜた配合飼料に、
燕麦(オーツ麦)やサプリメントです。

飼料の中にサプリメントを入れるのは、
業界では一般的で、規制薬物に引っかからなければ問題ありません。

しかし、この規制薬物としてひっかかるサプリメントが、
JRAのトレーニングセンターにて競走馬理化学研究所のチェックの前に
販売されていました。

つまり、JRAは、規制薬物として引っかかるものを、
検査を行わずトレーニングセンターで販売しており、それを知らない厩舎や
フィードマンが購入、競走馬に与えてしまったのです。

これでは、まるでオリンピック選手が、
選手村で出た食事に規制薬物の成分が入っていたので、
出場禁止になるようなもので、JRAの信頼が揺らいでいます。

禁止薬物で152頭出走取り消しになったテオブロミンとは?

テオブロミンは、カカオ、マテ茶、チャノキ、コーラ、ガラナ、コーヒーノキに
含まれる天然の化合物です。

このテオブロミンは、動物に取っては有害で、犬の場合は、
消化不良、脱水症状、過度の興奮がおき、
アメリカグマがチョコレートを摂取して心不全になる事件も起きています。

テオブロミンは、近年では、血管拡張薬、中枢神経刺激薬、利尿薬として、
使われていたこともあります。

血管拡張は、筋肉への血流アップ、いわゆるバルクアップにも効果があり、
中枢神経刺激薬は、体の疲れを感じにくくする効果があります。

海外の筋肉トレーニング用のサプリには、血管拡張、中枢神経刺激作用が
含まれたものもあり、オリンピックでも規制薬物として指定されていることがあります。

以前にも、禁止薬物問題でJRAが失態

2014年12月7日に中山競馬、新馬戦で薬物禁止事件が発生し、
当時一着でゴールしたピンクブーケ、小西一男厩舎から、興奮剤として
指定されているカフェインがレースから3日後に競走馬から検出されました。

これによって小西一男さんが、競馬法違反の疑いで、通報され、
競馬施行規程に則ってピンクブーケが失格、
賞金700万円を没収されました。

厩舎も一週間休業することになりました。

しかし、禁止薬物の混入について調査を勧めていくと、
JRAファシリティーズ株式会社が運営する、トレーニングセンター内の薬局にて
カフェインが混入したサイペットという競走馬用のサプリメントが
販売されたことがわかりました。

サイペットは、米国ペットテックラボにより、
製造されたもので、成分表が偽装されており、
飼料添加物にカフェインが混入していました。

なぜJRAは禁止薬物の入ったサイペットが販売したのか?

JRAファシリティーズ株式会社は、2014年4月と10月に輸入した
サイペットの4月分のみを競走馬理化学研究所へ検査を依頼、
陰性となったため、輸入した10月分のサイペットは、
検査を行わず販売していました。

この件が発覚後、JRAファシリティーズ株式会社は、記者会見を開き、
小西一男厩舎、馬主であるキャロットクラブへ、一着賞金相当の
700万円を支払いました。

しかし、完全な冤罪事件であり、競走馬や馬主をサポートしなければ
ならない胴元の会社が、やらかしていることから、
さらにJRAの信頼が揺らいでいます。

出走場一覧では、禁止薬物で出走取り消しになった競走馬だらけに

今回の禁止薬物が混入した飼料を食べた競走馬の出走取り消しが行われました。

JRAの公式ホームページで閲覧できる、レース毎の出走場一覧ですが、
152頭とかなりの数のため、出走馬のほとんどが取り消しだらけになっています。

競走馬ファンからは、せっかく予想したのに、出走取り消しになって残念、
好きな馬が出走取り消しになったので、困ったなど、コメントが寄せられています。

JRA販売の飼料から禁止薬物問題の競走馬ファンの反応

https://twitter.com/kero_gumi/status/1139665670637940736

 

JRA販売の飼料から禁止薬物が検出、出走取り消しまとめ

・JRAが販売していたサプリメントに禁止薬物が混入していた。
・サポートする側のJRAが、専門の機関で検査を行っていなかった。
・JRAは2014年にもピンクブーケ事件と呼ばれる薬物混入事件を起こしている。
・JRAは、馬主や厩舎へ補償を行わなければならない可能性が高い
・ファンからも、馬主からもJRAへの信頼が揺らいでいる